2ntブログ
xxx
えっちでセクシーな♂♂にこだわったカオスなレビューやぼやきのエログです。ボーイズラブからゲイビデオまでいろいろ取り上げてますんで適当に踏み分けてね。18禁作品があるのでここも18歳未満は見ちゃだめです。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【小説】 箱の中 檻の外
箱の中檻の外

檻の外 木原 音瀬 (2006/05/25) 蒼竜社
箱の中 木原 音瀬 (2006/03/23) 蒼竜社

【箱の中】
痴漢の冤罪で刑務所に入った堂野はそこで喜多川という男と出会う。
母親に騙され殺人を犯した喜多川は愛されることを知らずに育ち、刑務所暮らしだけには長けていて、良くも悪くも平凡な男の堂野と出会い、他人に親切にすることのできる堂野に強く惹かれる。
殺伐とした刑務所の中で騙されながらも、自分でありたいとする堂野と、刑務所に入っている人と自分は違うと思い上がりの混乱が喜多川を通してがうまく描かれている。

体は大きく、刑務所暮らしで覚えたことには器用だけれども、その他一切が子供のような喜多川は、欲しいと思えば相手の気持ちをかまわず欲しがり強引に迫られ奪われる堂野も、喜多川の愛情を拒めずにいる。
そんな堂野と喜多川の刑務所暮らしと、出所してから居所の分からなくなった堂野を全てをを犠牲にして探す喜多川までが「箱の中」

【檻の外】
堂野を見つけてから、その後が「檻の外」に収録されている。
続き物なのでどちらかだけを読むより、両方読んだ方がたくさんのことが伝わると思う。
堂野と出会ってから、堂野のためにささげた喜多川の反省を描いた両作。

檻の外では、出所してから働いた給料全てをかけて堂野を探す喜多川は、やっと堂野を見つけるがすでに堂野は結婚して子供までいる。
それでも堂野そばにいたいと近くに引っ越してくる喜多川の相手を省みない強引ではあるが、ひたすら想い続ける気持ちは純粋で、子供っぽい思考であるがゆえに見せる勝手さと、純粋だからか子供には優しい喜多川に、起きてしまう不幸な事件の傷跡に思わず涙してしまう。

喜多川の最後までが描かれており、間接的に子供の子供まで出てきて、最終的には堂野にとっても喜多川にとってもよい人生だったのではないかと思える。
喜多川の最後まで書ききられているからこそ、前編後編通して読みたい。

心に残こる、感動のストーリーでした。

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://rosexxx.blog.2nt.com/tb.php/84-4d1a4a73
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック