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えっちでセクシーな♂♂にこだわったカオスなレビューやぼやきのエログです。ボーイズラブからゲイビデオまでいろいろ取り上げてますんで適当に踏み分けてね。18禁作品があるのでここも18歳未満は見ちゃだめです。
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【BL小説】エス 残光
エス 残光 エス 残光
英田 サキ (2006/10/27)
大洋図書

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警視庁組織犯罪対策第五課、通称「組対五課」の刑事である椎葉は、拳銃の密売情報を得る言わば拳銃応酬のスペシャリストだ。その、捜査方法はエス(スパイ)と呼ばれる協力者を使った情報収集活動に重点がおかれている。
ある日、大物ヤクザであり椎葉のエスでもある宗近が何者かの銃によって倒れた。
宗近を守るため、ある決意のもと宗近から離れた椎葉は、五堂によって深い闇を知る。複雑に絡まり合う過去と因縁。錯綜する憎しみと愛。奪われた者は何で憎しみを忘れ、奪った者は何で赦しを得るのか。この闘いに意味はあるのか?
闇の中でもがき続けた男たちの鎮魂曲!

エスシリーズの最終巻。

やくざ物が好きな訳ではないけれど、これはずっと読んでいて最終巻が出るのを楽しみにしてました。波瀾万丈な宗近と椎葉だけど前巻が特に気になるところで終わっていたので、余計に。やくざ×刑事でもやくざ物と分類されて、刑事物とはいわないのが不思議。

何者かに襲われて銃弾に倒れた宗近を見て、五堂が絡んでいると五堂の元に乗り込む椎葉から始まり、前が宗近も椎葉も五堂の罠にはまっていっているところで終わっていたので、気になって仕方なかった。

「残光」は五堂を中心に、宗近を取りまく血縁のこじれから、椎葉の姉を殺した犯人の特定まで綺麗に片づけて、綺麗に纏まった終わり方だったと思います。綺麗に纏まりすぎた気もしますが、逆にこういう終わりにしてくれなかったらスッキリし無かったかもしれない。そんなラストでした。
このシリーズは椎葉と宗近の微妙な距離感と立場に悩まされる姿が面白かった。

くせ者の五堂に陥れられていく中で、エスという枷が外れた椎葉と宗近の距離感が一気に近くなり、びっくりするくらい甘い告白しあってます。
五堂を始め義兄や東明など椎葉相手に濡れ場やれそうな相手がゴロゴロ出てくる中で、とりあえずでそう言ったシーンを作ることなく、宗近をエスにしてからはお互い一筋なのも好感が持てた。話がしっかりしてるから無駄にエッチシーンを差し込むことなく、かといって無いわけでもなく、必要なシーンにあってそこだけ浮くこともない。

全員が何かしら重い物を抱えていて、完全な幸せではないのかもしれないけれど、それぞれが成長した未来のある終わり方だったのではないかと思います。

 
1巻2巻?と番号振られてるワケじゃないので、間違えてこれから読み出すとイマイチ状況が解らなく、おもしろさも四分の一になりそう。これは全巻読んで完結。