のはらのはらの 雁 須磨子 (2003/09/01) 大洋図書 この商品の詳細を見る |
暑い暑い夏の日、具合が悪くて動けなくなった西戸崎は、同じ高校の先輩・糸島に親切にされる。腰を傷めて野球をやめてしまった糸島。西戸崎は糸島が気になってしかたがない。ずきずきして、くらくらして----- この気持ちはなんなのか?
ペンネームといい絵柄といい個性的。
挫折を味わう野球部員の糸島と、その糸島に淡い恋心を抱く西戸崎の話。
気持ちが通じ合うまでのもどかしい距離感が独特。
絵柄も間の取り方も作中で使われている方言も、全部がほんわかしていて、それでいて焦れるようなやりとりに胸がきゅんとする。
「恋だ、恋です」がぴったり当てはまる、悩む高校生がトキメキをくれる一冊。
BLだけど萌えやエロよりもドキドキできる気持ちを大事に読みたい。
そして受け攻めにサプライズ。