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えっちでセクシーな♂♂にこだわったカオスなレビューやぼやきのエログです。ボーイズラブからゲイビデオまでいろいろ取り上げてますんで適当に踏み分けてね。18禁作品があるのでここも18歳未満は見ちゃだめです。
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【映画】王の男
王の男 スタンダード・エディション 王の男 スタンダード・エディション
イ・ジュンギ (2007/04/18)
角川エンタテインメント

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韓国で史上最悪の暴君と語り継がれる王・ヨンサングンに気に入られた旅芸人が、愛と嫉妬の渦に巻き込まれていく王朝ロマン。王と妾を皮肉った芝居を演じたチャンセンとコンギルは、王の目前で芸を披露することに…。

その美しさが歴史を狂わす」「王を虜にした男」と同性愛か?というようなコピー。

王に気に入られ、入れ込んだ王が暴君になっていくのかと思ったら、描かれているのは人間愛的な深い絆と、全てを手に入れているはずの王の孤独でした。

唯一あった色っぽいシーンのヨンサングンがコンギルにキスするシーン。メイキングではカット後、どちらもが何とも言えない顔して言葉が出てこなかったりなど和むシーンも。
コンギル役のイ・ジュンギの際どいシーンが見たければ、カット部分を入れたコレクターズ・エディションをどうぞ。

確かにコンギルが王を虜にするけれども、王のヨンサングンが男色なわけではありません。妓生(芸者)だったノクスを宮女にし、スカートの中に頭突っ込んで遊びほうけています。

取りようによっては、コンギルと旅芸人仲間のチャンセンと王のことで気持ちが通じ合わず気まずくなったり、コンギルのピンチには命をかけて助けに来るので三角関係でもある。
けれどヨンサングンという王は、母を毒殺された心の傷からか内面が非常に子供っぽく、感情の起伏が激しい。

コンギルは確かに綺麗だったけれど、王は美しさよりもコンギルに普通の人間と人間の触れ合いを求めたのではないかと思う。王とは言っても、幼い頃に母を殺され孤独であり、重臣達も自分の立場と利益しか見ていなく心を開ける相手がいません。
愛妾のノクスとのやりとりも母親と子供のようです。コンギルに対しても、見せてくれた指人形劇や影絵を使って、今までため込んでいた気持ちを吐き出せたことにより安心しきって心を開くなど、コンギルにも母親を見ています。

王のやり方は横暴だけど、可哀相なところもありちょっと病んでる気もします。
普通の感覚の痴情のもつれのようなものはありませんが、そこに歪みきった王朝内部の画策や愛妾のノクスの陰謀が渦巻いて、運命に翻弄されていく話。

重い話を、芸人仲間のユカップたちの軽妙さが笑いを誘って明るくしてくれ、芸自体はよく分からないけれど、一座の雰囲気は明るくて楽しそう。
それだけにラストのシーンはいろんな意味に取れて複雑。

 

「王の男」日本語公式ホームページ