探偵青猫 1 (1)本仁 戻 / 芳文社 (1999/08)¥ 590
探偵青猫 2 (2)/ 芳文社 (2000/12)¥ 590
探偵青猫 3 (3)本仁 戻 / 芳文社 (2003/05/29)¥ 590
探偵青猫 4 (4)本仁 戻 / 芳文社 (2004/02/27)¥ 590
男爵であり、道楽で探偵業もこなす青猫が、彼流で事件を解決して行く話。
昭和初期のレトロな雰囲気とはっきりした絵柄が良く合っていて綺麗。
間違いなくBLではあるが、きちんと推理をして探偵業をこなし、怪盗と対決しつつ事件のオチもきちんと締まっている。
ボーイズがラブしているというよりも探偵青猫の男色癖に周囲が巻き込まれていく形で、惚れやすいのか軽いノリであちこち男ばかりに食指が伸びる男爵。
もちろん美形主人公らしく女性人気は抜群で、思いを寄せてくる男までいるのに全く興味が無くうるさがっているという贅沢な男爵であるが、ノンケの本命にはそっぽ向かれて苦労している様が事件と推理の合間に軽快なノリで差し込まれていて、嫌みが無く楽しめる。
一話ごとにきちんと完結する事件もBL制限にとらわれず本格的な推理物で、助手の虎人君の友達が殺人事件犯に仕立て上げられる話では、推理だけでなく薄幸の少年との切ない情交がぐっと胸に迫る。
まだ全巻読んでいないのだが、探偵青猫の宿敵である怪盗硝子蝙蝠との間になにやら因縁やら情愛やら諸々ありそうで、この先2人の関係に決着がつくのか注目したい。
事件を推理しながら感動もできるBLが楽しめる。